治療の期間と終了について

当院が考える治療の終了について

症状の改善と、それに要する期間については心身の状態の他に、年齢・性別・職業・生活習慣・部位・発症してからの経過など、さまざまな要因によって大きく変わってきます。

例えば、歯医者さんでは治療が必要な歯の治療が完了すれば、そこで治療は終了となりますが、高血圧症や高齢者の生活習慣病などでは治療が完了するという場合は少なく、長期に渡って服薬などの治療を行っていくことになります。いわゆる「病気とうまく付き合っていく」という状態です。

整体・鍼灸治療においては、１回〜数回の施術で改善し治療が終了する場合もあれば、発症してからの経過が長い慢性の症状などの場合、数週間〜数ヶ月に渡って施術を行う必要がある場合もあります。

また運動のパフォーマンスの向上であったり、健康管理や予防、体質改善を施術の目的とする場合は定期的に施術を行う必要があるなど、施術を受ける目的によっても治療の終了時期というのは大きく変わってきます。

当院が考える治療の終了とは

まず第一に、「患者さまの目標が達成されたかどうか」になります。

これは患者さまの判断によるものになります。
当院では、初めて来院された時に患者さまの「どうなりたいか」をお聞きし、その目標に合わせた施術を行います。

次に「改善された」または「これ以上の改善は見込めないだろう」という施術者による判断による治療の終了があります。

これは自覚症状だけではなく、体の状態や生活習慣の改善などを含めた上での判断になります。
当院では患者さまによる判断を優先しながら、自分では気づかない体の状態をお伝えし、無駄に通っていただくことのないように体の状態に合った施術の期間と終了をご提案させていただきます。

治療の頻度について

痛みや不調を繰り返してしまう原因は大きく分けて２つあります。

１つ目は体質や生活習慣によるものです。

病気になったり身体の調子が悪くなったりする大きな原因として、体質（遺伝的要素を含む）と生活習慣があります。

例えば、悪い姿勢でスマホを見ることが原因で肩こりになっている人が、その習慣は変わらず治療だけ行っても、一時的に良くなることはありますが、長い目で見ると再発するリスクはとても高くなります。

２つ目は「脳の勘違い」によるものです。

長い年月をかけて悪い状態が続いた身体は「異常が正常」と勘違いして脳に記憶されます。

例えば、猫背の人が意識して背筋を伸ばしても、意識から外れると知らない間にまた猫背に戻ってしまいます。

これは筋肉のバランスなどの要因もありますが、脳が猫背の状態が正常な状態と勘違いしているため、背筋を伸ばしても元の状態に戻ろうとする力が働いてしまいます。